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眼鏡のZoffとJINSどちらが良いの?|元眼鏡屋店員が徹底解説

『ZoffとJINS』眼鏡を買うならどっちが良いの?|元眼鏡屋店員が徹底解説のアイキャッチ画像

Zoff(ゾフ)とJINS(ジンズ)には『おしゃれなメガネをお値打ちに買えるお店』という共通のイメージがありますよね。

ですが、両社にはセットレンズの種類やメガネフレームの特徴、保証内容など違いがみられます。

そのため、何を重視するかによってどちらを選ぶか異なります。

本記事では、元メガネ屋店員という立場から「ZoffとJINS」どちらが良いのか解説していますので、ぜひご覧ください。

先に結論をお伝えすると…

Zoffがオススメな人
JINSがオススメな人
  • レンズの度数が強くない人
  • 伊達メガネが欲しい人
  • 追加料金0円でブルーライトカット付きレンズが欲しい
  • レンズ性能よりもメガネフレームのデザインにこだわりたい
  • レンズの度数が強い人
  • 追加料金0円で超薄型・極薄型レンズのメガネが欲しい
  • 追加料金0円で歪みの抑えたレンズが欲しい

Zoff(ゾフ)とJINS(ジンズ)を徹底比較

売上と店舗数|Zoff(ゾフ)とJINS(ジンズ)の比較

ゾフ
(2023年1月時点)
JINS
(2022年8月時点)
店舗数国内280店舗、海外36店舗国内464店舗、海外236店舗
売上非公開約669億円
引用:マイナビ2024JINS2022年8月期決算短信

JINSはZoffと比べると約2倍以上の店舗数。

ZoffとJINSのメガネの価格帯は似ていることから、Zoffの売上については非公開ですが、JINSの売上のおおよそ半分と推測できます。

Zoff(ゾフ)の店舗数について

2001年2月にZoff(ゾフ)下北沢店が誕生し、現在では国内に280店舗、海外に36店舗を展開しています(2022年2月時点)

引用:Zoff公式HP

JINS(ジンズ)の店舗数について

2001年に1号店「JINS天神店」を出店し、2021年には全国47都道府県への出店を達成しています。

現在は国内464店舗、中国を中心に236店舗海外に出店をしています。

引用:JINS公式HP

メガネ(メガネフレーム+レンズ)価格|ZoffとJINSは税込5,500円から購入

Zoff(ゾフ)とJINS(ジンズ)は、『フレーム価格+標準仕様レンズ(追加料金なし)=メガネセット価格』となっていて、5,500円から購入することができます。

Zoff(ゾフ)とJINS(ジンズ)の価格帯は以下のようになっています。

Zoff
JINS
  • 5,500円
  • 6,600円
  • 8,800円
  • 11,100円
  • 13,300円
  • 16,600円
  • 5,500円
  • 6,600円
  • 8,800円
  • 9,900円
  • 13,200円
  • 19,800円

標準レンズ(追加料金ナシ)の仕様|ZoffとJINSの違いについて

ZoffとJINSの標準仕様(追加料金なし)レンズの違いをまとめました。

ショップ名ゾフJINS
レンズカラー無色透明無色透明
設計球面設計非球面設計
屈折率1.55(薄型レンズ)1.60〜1.74(極薄型レンズ)
紫外線カット紫外線約94%カット紫外線99.9%カット
コーティングハードコート撥水コート
Zoffの標準仕様レンズ
  • レンズの度数が強いと、レンズに厚みが出てしまう
  • レンズの度数が強いと、視界に歪みを感じる可能性がある
  • 紫外線約94%カット
  • ブルーライトカットレンズを選ぶことができる
JINSの標準仕様レンズ
  • レンズの度数が強くても視界の歪みを感じづらい
  • レンズの度数が強くてもレンズの厚みが目立ちにくい
  • 撥水コーティングが付いているのレンズの汚れを落としやすい
  • 紫外線99%カット

『JINS』の標準仕様レンズ(追加料金なし)はレンズの度数が強くても安心

『JINS』の標準仕様レンズは歪みが少ない非球面設計レンズ

メガネのレンズには球面設計と非球面設計がありますが、視界の歪みを感じづらいのが「非球面設計」です。

球面レンズと非球面レンズの歪みを比較した画像
引用:HOYA株式会社

JINSの標準仕様レンズ(追加料金なし)は「非球面設計レンズ」を選択できるので、度数の強い方や見え方を重視する方もお値打ちにメガネを購入することができます。

JINSは追加料金0円で、超薄型・極薄型レンズが選べる

一般的に超薄型・極薄型レンズを選ぶと、追加料金がかかります。

ですが、「JINS」なら超薄型・極薄型レンズを選んでも料金は必要ありません。

レンズの度数が強くて厚みが気になる方は、超薄型や極薄型レンズを選ぶことでレンズの厚みを目立ちにくくすることができます。

メガネの度数強いさん

今までのメガネは3万円以上支払っていたから、JINSで安く買えるのは嬉しいけどレンズの品質が悪くないか心配…

このように思うかもしれませんが、JINSで取り扱っているレンズメーカーは世界シェアNo.1レンズメーカーのエシロールグループや大手HOYAグループなどの一流メーカーなので安心してください。

Zoffで非球面設計・超薄型・極薄型レンズを選んだ場合

レンズの種類追加料金
薄型非球面レンズ(屈折率1.60)+5,500円
超薄型非球面レンズ(屈折率1.67)+7,700円
極薄型レンズ(屈折率1.76)+9,900円
引用:Zoff公式HP

レンズの追加オプション(有料)|ZoffとJINSの違いについて

ショップ名ゾフJINS
ブルーライトカットレンズ追加料金なし+5,500円
遠近両用レンズ+5,500円+5,500円
カラーレンズ+3,300円+3,300円
両面非設計レンズ+15,000円+11,000円
傷に強いレンズ+3,300円+5,500円
調光レンズ+3,300〜5,500円+5,500円
偏光レンズ+5,500円+5,500円
レンズ追加オプションを一部抜粋

『Zoff』はブルーライトカットレンズを無料で選べる

Zoff(ゾフ)の標準仕様レンズの特徴は、ブルーライトカットレンズが追加料金0円で選択できること。

ブルーライトカットレンズ(パソコン用レンズ)には、スマホやタブレットなどから発するブルーライト(青色光)をカットする効果があると言われています。

ブルーライトカットレンズはブルーライト(青色光)をカットするので、反射光が青色になる特徴があります。

左のレンズ:通常コート,右のレンズ:ブルーライトカットコート

一般的にブルーライトカットレンズは追加料金(3,000円程度)が必要ですが、Zoffなら追加料金なしで購入できます

ZoffとJINSのブルーライトカットメガネについて気になる方は、こちらの記事を参考にして下さい。

ZoffとJINSは両面非球面レンズに追加オプションで変更可能

JINSは11,000円、Zoffは15,000円で極薄型両面非球面レンズに変更できます。

両面非球面レンズとは、レンズ周辺部の歪みがさらに抑えられたレンズ設計。

球面レンズと非球面レンズとJINS極薄レンズの違いに関する画像
引用:JINS公式HP

JINSでは2022年12月から極薄型•両面非球面レンズの取り扱いが始まりました。

運営者:イケダ
運営者:イケダ

両面非球面レンズによって度数が強い人にみられる「メガネを掛けた時の顔の凹み」を軽減する効果もあります!

極薄型両面非球面レンズの取り扱いショップ
  • メガネの三城(パリミキ)・・・¥30,800(税込)レンズ2枚価格
  • Zoff(ゾフ)・・・セット価格+16,500円(税込)
  • JINS(ジンズ)・・・セット価格+11,000円(税込)
  • 眼鏡市場・・・取扱なし
  • 0WNDAYS(オンデーズ)・・・取扱なし

眼鏡市場やOWNDAYSでは両面非球面レンズの取り扱い自体がなく、

購入できるお店が限られている中で、JINSでは非常にお値打ちに購入することができます。

2023年2月時点で、JINSオンラインショップでの取り扱いがなく、好評につき納期が4週間ほどかかっています。

2023年5月現在、JINSオンラインショップでの販売も再開されています。(引用:JINS公式HP)

Zoff(ゾフ)であれば10日間程度で受け取り可能。

2023年9月現在、Zoff(ゾフ)では、両面非球面設計レンズの販売が中止されています。(引用:Zoff公式HP

レンズの度数が強くて困っているという方は世界最薄型•両面非球面レンズがおすすめです。

メガネフレームの取り扱い数|ZoffとJINSの比較

ショップ名ゾフJINS
メガネ・サングラス取り扱い数1200種以上3000種以上
引用:Zoff公式HP

Zoff(ゾフ)とJINS(ジンズ)はともにオシャレで流行りのメガネフレームを数多くラインナップしています。

JINS(ジンズ)はZoff(ゾフ)の2倍以上の取り扱い数となっています。

「フレームの取扱数が多すぎて、どれを選んだら良いか分からない!!」って方はコチラの記事「JINS(ジンズ)のおすすめメガネ7選!元メガネ屋店員が厳選紹介」がおすすめ。

同価格帯ならZoff(ゾフ)のメガネの方が優れている

ZoffとJINSは、一万円以上のメガネフレームなら造りに大きな違いはありませんが、

5,500円〜6,600円付近のメガネフレームを比較すると、Zoffのメガネの造りがしっかりしています

そのため、レンズの度数が弱い人や伊達メガネを買いたい人で一万円以内で考えている方はZoffをおすすめします。

伊達メガネを探している方はこちらの記事「伊達メガネはどこで買う?おしゃれで安く買えるお店を紹介」を参考にしてください。

ブランドやキャラクターとのコラボレーション|ZoffとJINS(ジンズ)の比較

Zoff
JINS
  • PEANUTS(スヌーピー)
  • ディズニー
  • JOURNAL STANDARD
    (ジャーナルスタンダード)
  • UNITED ARROWS
    (ユナイテッドアローズ)
  • Snow Peak(スノーピーク)
  • niko and…(ニコアンド)
  • ポケモン
  • エヴァンゲリオン
  • ドラえもん

Zoff(ゾフ)、JINS(ジンズ)ともに、キャラクターやセレクトショップ、アウトドアブランドといった幅広くコラボレーションしています。

人気のコラボ商品は販売開始してすぐに売り切れてしまうことがあるので、好きなコラボを見つけた時には早めの購入がおすすめです。

コラボレーション商品続々登場!!

ドラえもん コラボ第二弾好評販売中

保証内容|ZoffとJINSの比較

ショップ名ゾフJINS
見え方保証6ヶ月6か月
品質保証1年6か月

保証内容の説明

見え方保証…見えづらい時や慣れにくい場合に無料で度数の交換をおこなう保証
品質保証…万が一、通常の使用方法で製品不良が発生した時の保証

品質保証が長い分だけZoffの方が少しだけ優れていますが、JINS(ジンズ)も十分な保証内容と言えます。

もし大手メガネチェーン店の保証ってどうなの?と気になる方は、こちらの記事「メガネの保証はどこがいい?各眼鏡店ごとの徹底比較【JINS,Zoff,OWNDAYS,眼鏡市場】」がオススメです。

無料サービス|メガネのかけ具合やネジ調整について

ZoffとJINSでは以下の無料サービスを受けることができます。

  • メガネのかけ具合の調整
  • ネジ調整
  • メガネの清掃(クリーニング)
  • 鼻パッドの交換

購入満足度|Zoff(ゾフ)、JINS(ジンズ)ともに購入満足度が高い

女性が選ぶ眼鏡屋利用率ランキング女性が選ぶ眼鏡屋総合満足度ランキング
1位JINSZoff
2位ZoffJINS
3位眼鏡市場眼鏡市場
引用:シルミル研究所のWebコンテンツ「ウーマンリサーチ」による女性が選ぶ『眼鏡販売店ランキング』

Zoff(ゾフ)、JINS(ジンズ)ともに品質の良いメガネをお値打ちに購入することができるため、満足度・利用率は非常に高くなっています。

オンラインショップの違い|ZoffとJINSの違いについて

Zoff(ゾフ)とJINS(ジンズ)は、オンラインショップも展開しており、以下のような実店舗と同等のサービスを提供しています。

  • メガネセット価格の提供
  • 実店舗と同じ豊富な商品ラインナップの取り扱い
  • 同様の保証内容の提供
  • アフターサービスの充実

一方で、オンラインショップのZoff(ゾフ)とJINS(ジンズ)には、いくつかの違いがみられます。

ゾフJINS
返品8日以内30日以内
オンライン限定商品有り有り
オンライン限定キャンペーン有り有り
メガネのスマホ試着静止画に対応顔の動きにも連動
レンズ種類遠近両用レンズは購入不可遠近両用レンズは購入不可
レンズは実店舗で選べる
レンズ交換券制度
有り有り
送料3,300円以上の注文で無料3,300円以上の注文で無料

「返品」や「メガネのスマホ試着」では、JINS(ジンズ)の方が優れたサービスを提供しています。失敗のないオンラインショップでの購入を求める方には、JINSがおすすめです。

JINS(ジンズ)のバーチャル試着は、AI人工知能によって自身の顔に似合うフレームを厳選できます。

またAI技術を活用して、メガネを顔に重ねて試着するだけでなく、そのメガネが自分にどれくらい似合っているかを数値化して提示してくれます。

この数値によって、より最適なフレームを選ぶことができます。

JINSのオンラインショップについてはコチラの記事「【購入レビュー】メガネを通販で買うなら『JINS』がおすすめな5つの理由|元眼鏡屋店員が徹底解説」で詳しく紹介しています。

スマホで自宅で簡単にメガネを試着することができるサービスも利用できる点や

もし購入後に満足いかない場合でも、返品が可能なので安心して購入することができます。

Zoff(ゾフ)がおすすめな人

Zoffがおすすめな人
  • レンズ度数が強くない人もしくは伊達メガネが欲しい人
  • 標準仕様(追加料金0円)でブルーライトカット付きレンズが欲しい
  • レンズの性能よりもメガネフレームのデザインにこだわりたい

レンズの度数が強くない人・伊達メガネを購入したい人

Zoffでは、超薄型・極薄型レンズを選択すると追加料金が発生しますが、ブルーライトカットレンズなら無料で変更することができます。

そのため、度数の弱い方もしくは伊達メガネを考えている方でブルーライトカット付きレンズを希望しているなら、Zoffは非常におすすめのメガネ屋です。

調光レンズのグレーとブラウンならZoffがおすすめ

調光レンズとは、紫外線がレンズに当たることによって色が変わります。

運営者:イケダ
運営者:イケダ

眩しい屋外ではサングラス、屋内では通常のメガネとして使える便利なアイテムです。

JINSとZoffの調光レンズは基本的に+5,500円のレンズ追加オプションですが、

Zoff限定でグレーとブラウンのみ+3,300円のレンズ追加オプションで購入できます。

「はじめての調光レンズで使いこなせるかわからない…」という方はZoffの調光レンズから初めてみてはいかがでしょうか?

基本的に調光レンズは、紫外線をカットする自動車の中で使うことはできないのですが、

2023年7月、JINSから光に反応してレンズが暗くなる「可視調光レンズ」が新発売されました。

車内でも使いたい方は、JINSの調光レンズをおすすめします。

度付きサングラスの種類について気になる方はこちらの記事「はじめての度付きサングラスはどれがオススメ?|元眼鏡屋店員が徹底解説」を参考にしてください。

JINS(ジンズ)がおすすめな人

JINSがおすすめな人
  • 標準仕様(追加料金0円)で歪みの抑えたレンズが欲しい
  • 標準仕様(追加料金0円)で超薄型・極薄型レンズのメガネが欲しい

度数が強い人ならJINS(ジンズ)がおすすめ

非球面設計、超薄型、極薄型レンズを選んでも追加料金がかからないので、レンズの度数が強い方も「JINS」なら安心して購入することができます。

40代,50代の方に掛けやすいフレームを探しているならJINS(ジンズ)

画像引用:JINS公式HP

スクエア(横長)タイプやオーバル(楕円)タイプのような定番フレームでメガネを作ろうとしているなら、ZoffではなくJINSがオススメです。

もともとZoffとJINSは定番フレームの取り扱い数は少なかったのですが、

2022年11月に『JINSからオーソドックスなフレームの新製品』が発売され、40代,50代の方が掛け慣れている定番のメガネフレームをお値打ちに購入できるようになりました。

流行りの丸型やレトロなデザインではなく、定番のメガネフレームを高品質なレンズで1万円以内で考えている方はJINSをおすすめします。

スタンダードなメガネフレームを探しているならJINS

まとめ

まとめの画像

今回は『ZoffとJINS』眼鏡を買うならどっちが良いの?|元眼鏡屋店員が徹底解説について書きました。

ZoffとJINSは共に、全国に店舗数も多く、保証内容も手厚くアフターサービスも十分と言えます。

ZoffとJINSの選び方

Zoffがおすすめな人

  • レンズ度数が強くない人もしくは伊達メガネを欲しい人
  • 標準仕様(追加料金0円)でブルーライトカットレンズが欲しい人
  • 限られた予算の中でレンズよりもメガネフレームのデザイン・見た目にこだわりたい人

JINSがおすすめな人

  • レンズ度数が強くて、超薄型・極薄型レンズのメガネが欲しい人
  • 標準仕様(追加料金0円)で歪みの抑えられたレンズが欲しい人

最後まで読んでいただきありがとうございました!